耳詰まりの原因とは?

「耳がボワッとする」「自分の声が響く」「音がこもって聞こえる」──そんな不快な感覚を感じたことはありませんか?
このような状態を「耳詰まり」と呼びます。軽い症状と思って放っておくと、耳鳴りや難聴、めまいなどを引き起こすこともあります。
今回は、耳詰まりの主な原因と、一般的な治療法についてわかりやすくご紹介します。

■ 耳詰まりの原因とは?

■ 耳詰まりの原因とは?

耳詰まりは、耳の中の圧力バランスが崩れたり、鼓膜の動きが鈍くなることで起こる状態です。
主な原因には次のようなものがあります。

  1. 耳垢(みみあか)による詰まり
     耳掃除のしすぎで耳垢を奥に押し込み、鼓膜をふさいでしまうケース。

  2. 気圧の変化
     飛行機や山登りなどで気圧が急に変わると、耳の内外の圧が不均衡になり耳が詰まったように感じます。

  3. 中耳炎や鼻の炎症
     風邪やアレルギーで耳管(耳と鼻をつなぐ管)の働きが悪くなると、空気が通らず詰まった感覚が出ます。

  4. 耳管開放症
     耳管が開きっぱなしになり、自分の声が響く・呼吸音が聞こえるなどの違和感が出る状態。

  5. 顎関節(あご)の緊張や噛みしめ
     顎の関節は耳のすぐ近くにあり、こりや歪みが起こると周囲の筋肉や神経を圧迫して耳詰まりを引き起こすことがあります。
     特に食いしばりやストレス、歯ぎしりのある方は要注意です。

■ 一般的な治療

■ 一般的な治療

耳詰まりの治療は、原因に応じて行うことが大切です。

  • 耳垢が原因の場合
     耳鼻科で専用の器具を使って除去します。自分で無理に取ると鼓膜を傷つけることがあるため注意が必要です。

  • 中耳炎・風邪・鼻炎による場合
     抗生物質や抗炎症薬を使用し、炎症や鼻づまりを改善します。耳にたまった液が引くと、詰まりも自然に軽くなります。

  • 気圧変化による耳詰まり
     あくびや唾を飲み込むことで耳管の開閉を促します。改善しない場合は、耳鼻科で「耳管通気」と呼ばれる治療を行うこともあります。

  • 顎関節の緊張が関係する場合
     歯科での噛み合わせ調整やマウスピース治療、または顎まわりの筋肉をほぐすストレッチが効果的です。
     首や肩の筋肉をゆるめることで、耳まわりの血流も改善します。

  • ストレス・自律神経の乱れによる場合
     休息・リラックスが大切です。睡眠不足や体の冷えを改善することで、耳の働きが整っていきます。

薬や対症療法で一時的に楽になっても、再発を繰り返す場合は耳だけでなく顎や首、全身のバランスを整えることが重要です。

■ まとめ

■ まとめ

耳詰まりは、耳そのものの問題だけでなく、顎のこりや姿勢、ストレス、自律神経の乱れなど、体全体の影響を受けています。
再発を防ぐためには、耳の機能を支える周辺組織(顎・首・肩)を整えるケアが必要です。

はりきゅうルーム岳では、鍼灸で耳まわりや顎、首・肩の筋肉を緩め、血流と神経のバランスを整えることで、耳詰まりの根本改善を目指します。
薬に頼らない自然なアプローチで、快適な聞こえとスッキリした感覚を取り戻しましょう。