「耳が詰まった感じがする」「自分の声が響く」「耳がこもる」――
このような不快な耳の違和感の原因として多いのが、耳管(じかん)のトラブルです。
耳管は、耳と鼻をつなぐ細い管で、通常は閉じており、あくびや飲み込みの動作で一瞬だけ開いて耳の中の空気を入れ替えます。
この働きがうまくいかなくなると、「耳管狭窄症」と「耳管開放症」という2つの症状が起こります。
どちらも耳の圧の調整がうまくできず、耳詰まりや聞こえの違和感を引き起こしますが、実は原因も状態も正反対です。
■ 耳管開放症と狭窄症の違いとは?
まず、耳管狭窄症とは耳管が閉じすぎてしまい、空気の通りが悪くなる状態です。
一方、耳管開放症は耳管が開きっぱなしになってしまう状態で、常に空気が通ってしまいます。
つまり、
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狭窄症=閉じすぎて耳が詰まる
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開放症=開きすぎて響く
という逆の特徴を持っています。
耳管狭窄症は、風邪やアレルギー性鼻炎、花粉症などで耳管の出口が腫れて狭くなることが多く、耳が詰まったような感覚が続きます。
一方の耳管開放症は、体重減少や脱水、ホルモン変化、ストレスなどによって耳管を支える組織がゆるみ、開きすぎてしまうケースが多くみられます。
■ 症状
両者に共通するのは「耳のこもり感」や「聞こえの違和感」です。
ただし、その感じ方には明確な違いがあります。
【耳管狭窄症の主な症状】
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耳が詰まったような圧迫感が続く
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音がこもって聞こえる
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自分の声が遠く感じる
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風邪や鼻炎の後に悪化しやすい
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飛行機やトンネルなどの気圧変化で症状が出やすい
【耳管開放症の主な症状】
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自分の声が頭に響く(自声強調)
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呼吸音が耳の中で聞こえる
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寝転ぶと症状が軽くなる
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ダイエットや疲労後に悪化しやすい
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会話中に自分の声が気になりやすい
このように、耳管狭窄症は「耳が詰まって抜けない感じ」、耳管開放症は「開きすぎて響く感じ」と覚えるとわかりやすいでしょう。
■ まとめ
耳管狭窄症と耳管開放症は、どちらも耳の中の圧調整が乱れることで起こる症状です。
しかし、狭窄症は閉じすぎ・開放症は開きすぎと、原因もアプローチも正反対。
そのため、自己判断でのケアでは改善しにくく、正確な見極めが必要です。
はりきゅうルーム岳では、耳まわりから首・肩・顎の筋肉をやさしく緩め、自律神経と血流のバランスを整えることで、耳の自然な開閉リズムを取り戻す施術を行っています。
薬では届かない「体の内側」から整えるケアで、耳の圧や聞こえの違和感を根本から改善へと導きます。
耳のこもり、声の響き、圧迫感などの症状にお悩みの方は、放置せず早めの相談をおすすめします。





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