顔面神経麻痺である「ラムゼイハント麻痺」と「ベル麻痺」の違いについてまとめました。どちらも顔が動かしにくくなる病気ですが、原因や症状、回復のスピードに大きな差があります。正しく理解しておくことで、今の状態がどのパターンに当てはまるのか、今後どのようにケアしていけばよいのかについてお伝えします。
ラムゼイハント麻痺とは?
ラムゼイハント麻痺は、水ぼうそうの原因となる「帯状疱疹ウイルス」が再び活性化することで起こる顔面神経麻痺です。大きな特徴は、耳のあたりの強い痛みと、耳の中や周囲に現れる水ぶくれです。また、めまい・難聴・耳鳴りなどの症状を伴うことが多く、ベル麻痺と比べて重症化しやすい傾向があります。治療はステロイドと抗ウイルス薬が中心で、発症から72時間以内に薬を開始できるかどうかで予後が大きく変わります。回復には時間がかかりやすく、途中で「ひきつれ」や「シンクロ」と呼ばれる後遺症が残る場合もあるため、早期治療と適切なリハビリがとても大切です。
ベル麻痺とは?
一方でベル麻痺は、顔面神経が突然炎症を起こして動かなくなる病気で、原因は完全には分かっていません。痛みは軽いか、ほとんどないことが多く、耳の水疱も基本的には出ません。発症後すぐに顔の動かしづらさだけが目立つのが特徴です。回復しやすいケースが多く、ステロイド治療を行うことで数週間〜数ヶ月で改善が見られることが一般的です。後遺症のリスクもラムゼイハントに比べて少なめです。
予防・改善方法
どちらの麻痺も「初期対応」が回復のカギを握ります。
発症したら早めに耳鼻科や総合病院を受診し、薬の開始時期を逃さないことが最重要です。また、強いマッサージや自己流の表情トレーニングは逆効果になる場合があります。表情筋はデリケートで、間違った刺激を入れるとシンクロやひきつれの原因になるため、専門家の指導のもとで軽い運動から始めるのがポイントです。
痛みや耳鳴りが続く場合は無理をせず、休息と睡眠をしっかり確保することも回復を助けます。
まとめ
ラムゼイハント麻痺はウイルスが原因で重症化しやすく、痛みや耳の症状が目立つ麻痺。
ベル麻痺は原因不明の炎症で比較的軽症が多い麻痺。それぞれ特徴が異なるため、早期の見極めと正しいケアが大切です。顔の動かしづらさや耳の痛み、水疱などがある場合は早めに医療機関へ。
専門的なリハビリを併用しながら、無理のない範囲で回復を目指しましょう。
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