上咽頭炎とは?喉の奥の炎症が全身症状を引き起こす理由

「喉が痛いわけではないのに不調が続く」「病院では大きな異常はないと言われた」
このようなお悩みの背景に、上咽頭炎が関係していることがあります。

上咽頭炎とは?

上咽頭炎とは、鼻の奥と喉の奥の境目にある

上咽頭」に炎症が起きている状態です。
この部位は呼吸や嚥下に関わるだけでなく、自律神経や耳・鼻の機能とも密接につながっています。そのため炎症が起こると、喉の違和感だけでなく、

鼻づまり・後鼻漏・耳鳴り・頭痛・倦怠感・集中力低下など、全身の不調

として症状が現れることがあります。

慢性化すると症状がはっきりせず、「体質の問題」「疲れのせい」と思われやすいのも

上咽頭炎の特徴です。

上咽頭炎の原因

原因は一つではなく、風邪やウイルス感染後に炎症が残るケース、アレルギーや鼻炎による刺激、口呼吸や乾燥、ストレスによる免疫低下などが複合的に関係します。

また、首・肩の緊張や姿勢の乱れによって血流や神経の働きが低下し、上咽頭の回復が妨げられることも少なくありません。こうした要因が重なることで、

炎症が治りきらず慢性化してしまいます。

予防・改善のためにできること

上咽頭炎の予防・改善には、炎症を悪化させない環境づくりが重要です。
喉や鼻の乾燥を防ぐための加湿、水分補給、鼻呼吸の意識は基本となります。また、睡眠不足や冷えを避け、自律神経が乱れにくい生活を心がけることも大切です。

ただし、セルフケアだけでは改善しきれない場合もあります。そのようなときは、局所だけでなく、首・肩・自律神経の状態を含めて体全体から整える視点が必要になります。

まとめ

上咽頭炎は、喉の奥の炎症でありながら、耳・鼻・頭・自律神経など幅広い症状につながることがあります。

原因が分かりにくく、慢性化しやすいからこそ、早めの対応が重要です。

当院では、上咽頭そのものだけでなく、関連する神経や筋緊張、自律神経のバランスまで含めたケアを行っています。
病院での治療と併せたケアの選択肢として、気になる症状がある方はお気軽にご相談ください。

上咽頭炎・後鼻漏について詳しくはこちら

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