顔面神経麻痺になると、「自宅で何かできることはないか」と考える方が多いと思います。正しいセルフケアは回復を助けますが、やり方を間違えるとかえって後遺症を招くこともあります。ここでは、自宅でできるリハビリの具体例と、やってはいけない動かし方、そして部位別のセルフケアについてまとめました。
自宅でできるリハビリの具体例
“無理に動かさない・痛みや違和感が出る刺激はNG”です。神経が修復していく時期に筋肉へ強い負担をかけると、表情筋が硬くなり、後遺症につながることがあります。
そのため、自宅でのセルフケアは以下のような優しいケアが中心になります。
・患側を蒸しタオルで温める
・指先で皮膚表面を軽くさする(押したり揉んだりはNG)
・ストレスを減らし、睡眠をしっかり確保する
・口の乾燥や目の乾き対策を行う
“回復を助ける環境を整えること”が、ご自宅でできる一番効果的なリハビリです。
やってはいけない顔の動かし方
以下の方法は症状を悪化させる可能性があります。
・無理に大きく口角を上げようとする
・目をぎゅっと強く閉じる
・筋肉を指で押し込むマッサージ
・顔全体を力いっぱい動かす練習
これらは筋肉に余計な緊張をつくり、共同運動(後遺症)が残る原因になります。
“できる動きだけ軽く行う” ことが最重要です。
口・目・頬のセルフケア
● 口のセルフケア
・口周りを軽く撫でて血流を促す
・水分をこまめに摂る
・ストローでの吸う動作は無理に行わない
口は動きの左右差が出やすいため、“無理に形を作ろうとしない”ことがポイントです。
● 目のセルフケア
・蒸しタオルで温める
・乾燥がある場合は保湿用の目薬を使用
・閉じにくい方は、指でまぶたをそっと補助しながら瞬きをする
絶対に強く閉じないこと。まぶたの過緊張を防ぐためにも、優しい刺激を心がけます。
● 頬のセルフケア
・頬を手のひらで包み、軽く温める
・皮膚表面を横に優しくなでる
頬は硬くなりやすい部位ですが、強いマッサージは逆効果です。
鍼灸と併用するメリット
鍼灸は、顔面神経の通り道の炎症を抑え、筋肉の緊張を整え、回復スピードを高めるサポートができます。また、自宅では難しい“過緊張の予防”がプロの施術で可能になるため、後遺症のリスク軽減にもつながります。病院治療と並行して行うことで、より効率的な改善が期待できます。
まとめ
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