上咽頭炎の治療というと、薬やBスポット療法を思い浮かべる方が多いかもしれません。
その中で、「鍼灸では何をしているの?」と疑問に思われる方も少なくありません。
鍼灸は上咽頭を直接触らない
鍼灸では、上咽頭そのものに直接刺激を加えることはありません。
代わりに、上咽頭に影響を与えている首・後頭部・肩・顎まわりの緊張や血流、神経の働きに目を向けます。
上咽頭は非常に繊細な場所で、周囲の筋肉や神経、自律神経の状態に左右されやすい特徴があります。
そのため、身体全体のバランスを整えることで、炎症が落ち着きやすい環境を作ることを目的とします。
なぜ体全体を見るのか?
上咽頭炎が長引く方の多くに、首や肩の強い緊張、呼吸の浅さ、姿勢の乱れが見られます。
これらは血流や神経の働きを妨げ、炎症の回復を遅らせる要因になります。
鍼灸では、症状が出ている場所だけでなく、「なぜそこに負担がかかっているのか」を一緒に確認しながら進めていきます。
自律神経への配慮
上咽頭は自律神経と深く関係しています。
そのため、耳や鼻の症状だけでなく、動悸、不安感、睡眠の質の低下などを同時に訴えられる方も少なくありません。
鍼灸では、強い刺激を避け、体が過度に緊張しないよう配慮しながら、自律神経のバランスを整えることを大切にしています。
医療との併用という考え方
鍼灸は、医療機関での治療に代わるものではありません。
検査や薬による治療が必要な場合は、それを大切にした上で、体の回復力を高めるための一つの選択肢として考えられています。
「薬だけでは変化を感じにくい」「体の緊張も気になる」
そう感じたときに、鍼灸という方法を知っておくことで、選択肢が広がります。
まとめ
上咽頭炎への鍼灸アプローチは、炎症そのものに直接働きかけるのではなく、上咽頭に影響する体の状態を整えることを目的としています。
治療法に正解はなく、大切なのはご自身に合った方法を選ぶことです。
当院では、患者さん一人ひとりの状態に合わせたケアを行っています。
治療の選択に迷われている方は、参考の一つとして知っていただければ幸いです。
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